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オフィスレイアウトの考え方とは?レイアウトのパターンや変更する際のポイントも解説
投稿日:2026.08.21 更新日:2026.08.21
この記事でわかること
- オフィスレイアウトの基本的な考え方や変更時のポイント
- 座席配置のパターンと特徴、効果的な選択方法
- 法律遵守や感染症対策、機能性重視の設計手法
はじめに
オフィスのレイアウト変更や新設計を任されたものの、どのような基準で配置を決めればよいか迷っていませんか。適切なオフィスレイアウトは、従業員の生産性を高め、企業のブランディングやコスト削減にもつながります。
本記事では、基本的な設計の考え方や座席配置のパターン、変更時のポイントを詳しく解説します。
そもそもオフィスレイアウトとは
オフィスレイアウトとは、オフィスにおける従業員の座席や会議室、受付、共有スペースなどの配置計画のことです。
単に家具を並べるだけでなく、働く従業員の動線や業務の利便性を考慮して設計されます。適切な配置を行うことで、社内の意思疎通が円滑になり、日々の業務を効率的に進めるための基盤となります。
オフィスのレイアウトにこだわるメリット
オフィスのレイアウトにこだわることで、生産性向上や企業価値の向上、コスト削減などのメリットを得られます。
生産性の向上
適切なオフィスレイアウトは、業務効率を高めて生産性の向上につながります。従業員の動線を短縮して移動の無駄を省くことや、部署間の距離を近づけてスムーズな意思疎通を促すことができるためです。集中して作業を行うスペースと、活発に議論を交わすスペースを明確に分けることで、業務の質も高まります。
企業のブランディング
オフィスのデザインや配置は、企業のアイデンティティや文化を視覚的に表現する手段となります。来訪者が最初に目にする受付や応接室のレイアウトにこだわることで、企業の信頼感やブランドイメージを社外へ強くアピールできます。また、魅力的な職場環境は採用活動において求職者への好印象にもつながります。
コストの軽減
効率的なレイアウト設計を行うことで、オフィスの限られたスペースを最大限に活用できます。デッドスペースを削減して面積の無駄をなくせば、必要以上の広い物件を借りる必要がなくなり、賃料のコストを抑えられます。さらに、将来の人員変動を予測した柔軟な設計にしておくことで、変更時の費用も軽減できます。
オフィスレイアウトの考え方
オフィスレイアウトを決定する際は、コンセプトの構築から法律の確認まで一連のステップを踏む必要があります。


コンセプト
レイアウト設計の最初のステップとして、まずはオフィスの明確なコンセプトを定めます。「部署間の交流を活発にする」「個人の集中力を高める」など、自社がオフィスに求める目的や働き方の理想を言語化してください。この軸が定まることで、デザインや配置の方向性に一貫性が生まれ、迷うことなく設計を進められます。
面積配分
従業員数や必要な設備をもとに、オフィス全体の適切な面積配分を決定します。
かつては従業員1人あたり約2坪~3坪の広さが必要とされていましたが、近年はテレワークやABWの普及にともなう働き方の多様化により、一律に数値のみを基準とする考え方は薄れつつあります。
現在のオフィス設計においては、実際の出社率や会議室の稼働状況などを詳細に分析し、将来の成長戦略とあわせて、それぞれの企業にとって最適な面積を算出する手法が主流です。執務スペースや会議室、受付、リフレッシュスペースなどの各エリアに最適な面積を個別に算出して配分することで、無駄のないスマートなオフィス環境を実現できます。
ゾーニング
ゾーニングとは、性質の異なる各エリアをオフィスのどこに配置するかを決める工程です。来訪者が立ち入る「公開エリア」と、社外秘の情報を扱う「機密エリア」を切り離し、セキュリティやプライバシーを確保します。同時に、従業員がスムーズに移動できるように、業務上の動線を意識して空間を区切ってください。
図面化
確定したゾーニングや面積配分をもとに、実際のオフィス家具や什器の配置を図面に落とし込んでいきます。デスクの寸法や通路の幅を正確に計算し、従業員がすれ違う際に十分なスペースがあるかを確認してください。図面化を行うことで、実際の距離感や空間の広がりを視覚的に把握し、細かな調整が可能となります。
法律
レイアウトを考える上では、建築基準法や消防法、労働安全衛生法などの各種法律を遵守しなければなりません。災害時の避難経路を確保するために通路の幅を一定以上に保つことや、パーテーションで空間を仕切る際の火災報知器の設置義務など、細かな規定があります。違反のないように安全面を最優先で設計してください。
感染症対策
従業員が安心して働けるように、衛生面への配慮や感染症対策を意識したレイアウトを取り入れます。近年では、これらを単なる日常的な衛生管理にとどめず、パンデミックなどの緊急事態下でも事業を停止させない「BCP(事業継続計画)」の重要な一環として備える視点が欠かせません。
デスク同士の距離を適切に保ち、対面での視線や飛沫が気になる場所にはパーテーションを設置するなどの工夫が有効です。また、窓や換気設備の位置を考慮し、オフィス全体の風通しが良くなる配置を心がけてください。
オフィスレイアウトのパターンと特徴
オフィスの座席配置にはいくつかの代表的なパターンがあり、それぞれ異なる特徴やメリットを持っています。
対向型(島型)

デスクを向かい合わせに配置する一般的な形式で、「島型」とも呼ばれます。同じグループの従業員が視線を共有するため、日常的な相談や報告がしやすく、チーム内の意思疎通を重視する部署に向いています。配線や什器をまとめることができるため、オフィスのスペースを効率的に活用できる点もメリットです。
同向型(並列型)
すべてのデスクを同じ方向に向けて並べる形式で、「並列型」とも呼ばれます。従業員同士の視線が交わらないため、自分の業務に集中しやすい環境を作ることができます。コールセンターや、個人の入力作業が多い部署に適しています。全員の視線が同じ方向を向くため、管理者が全体の状況を把握しやすい特徴もあります。
背面型
隣り合う従業員と背中合わせになるようにデスクを配置する形式です。作業中は壁やパーテーションを向くため、目の前の業務に深く集中できます。一方で、椅子を回転させて振り返るだけでチームのメンバーとすぐに会話を交わすことができるため、個人の集中とチーム内の相談を両立させたい開発や設計の部署に適しています。
ブース型
デスクの周囲をパーテーションやパネルで囲み、個人の空間を独立させる形式です。周囲の視線や雑音が遮断されるため、重要書類の作成や高度な集中を要する作業に最適です。近年では、Web会議の頻度が高い従業員用のスペースや、1人で静かに思考を整理するための専用エリアとして導入されるケースが増えています。
ブーメラン型

120度の傾斜がついたL字型のデスクを複数組み合わせ、鳥が羽を広げたように配置する形式です。直線型のデスクに比べて手元の作業スペースを広く確保できるため、複数のモニターや大きな書類を広げる業務に向いています。また、着席した際に向かいの従業員と視線が斜めにずれるため、適度なプライバシーを保てます。
クロス型(卍型)

デスクを斜めや変則的に交差させて配置する形式です。規則的な並びをあえて崩すことで、オフィス内に動きや変化が生まれ、従業員同士の偶発的なコミュニケーションや新しいアイデアの創出を促します。デザイン性が高く開放的な雰囲気を作ることができるため、企画部門やクリエイティブな業務を行うエリアに向いています。
オフィス事例集
オフィスレイアウトを変更する際のポイント

オフィスレイアウトを変更する際は、従業員の要望の反映や機能性の重視など、大切なポイントがあります。
企業側のコンセプトと従業員のニーズを反映させる
レイアウト変更を行う際は、企業が目指す経営戦略やコンセプトを反映させるだけでなく、現場で働く従業員のニーズにも耳を傾ける必要があります。
たとえば、従業員の働き方の状態や意識を測定する「従業員サーベイ」を活用すれば、「会議室が足りなくて不便」「周囲の物音が気になって自席で集中できない」など、従業員一人ひとりのリアルなニーズを客観的に可視化できます。
このような調査を用いて企業が目指す方向性と従業員側の本音の双方をクリアにし、バランスを取りながらレイアウト設計へ落とし込むことで、誰もが快適に働ける職場環境が整います。
<関連ページ>オフィス戦略コンサルティングサービスについて
▽WORK WELL SURVEYのイメージ

ゾーニングを意識したレイアウトを実現する
空間の区切り方であるゾーニングを意識し、それぞれのエリアの機能が十分に発揮できる配置を実現してください。活発な議論を行うミーティングスペースの横に、高い集中力を要する執務席を設けると、雑音が気になって業務に支障が出ることがあります。音の発生源や通路の動線を考慮した適切な配置が求められます。
デザインだけでなく機能性も重視する
見た目のおしゃれさやデザイン性の高さだけに捉われず、日々の業務に必要な機能性を重視して設計を進める必要があります。電源の使いやすさや配線の処理、十分な収納スペースの確保、椅子の座り心地など、実用的な要素が満たされていて初めて使いやすいオフィスとなります。使い勝手の良さを最優先に考慮してください。
定期的なレイアウトの見直しを実施する
一度変更したレイアウトであっても、人員の増減や組織変更、新しい働き方の導入などに合わせて、定期的な見直しを実施してください。時間の経過とともに生じる使いにくさや新たな課題を放置せず、柔軟に微調整や改善を繰り返すことで、常にそのときの自社にとって最適なオフィス環境を維持することができます。
まとめ
オフィスレイアウトは、単なる家具の配置にとどまらず、従業員の生産性向上や企業のブランディング、コスト軽減に大きな影響を与える重要な要素です。設計を進める際は、明確なコンセプトの策定から始め、適切な面積配分やゾーニング、図面化の手順を丁寧に行うとともに、各種法律の遵守や感染症対策にも配慮する必要があります。
対向型や同向型、背面型など、それぞれの座席配置パターンの特徴を理解し、自社の業務形態に合わせて選択してください。見た目のデザイン性だけでなく機能性を重視し、定期的な見直しを行うことで、常に最適なオフィス環境を維持できます。
清和ビジネスでは豊富な経験とノウハウをもとに、企業の目的に応じたオフィスデザインやレイアウトの提案からプロジェクトマネジメント、内装・通信・設備工事までワンストップでサポートしています。働き方改革を体感できるオフィスツアー(東京本社・大阪支店・福岡支店)も実施しております。オフィスレイアウトをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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