組織をつなぐコミュニケーションスペースのつくり方|導入のポイントと事例
投稿日:2026.05.20 更新日:2026.05.20
オフィスでのコミュニケーションは足りていますか?
多様な働き方が求められている今、オフィスはただ業務を行うだけの空間ではなく、従業員が効率的に仕事ができ、そして居心地よく働ける環境であることが求められています。さらにコロナ禍を経て再び出社する動きが増えているため、従業員間のコミュニケーションを改めて見直す企業が増えています。
今回は、コミュニケーションの促進につながるオフィスレイアウトをつくる際のポイントと、その具体的な事例をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
再認識するコミュニケーションの課題
コミュニケーション不足は、どの年代・立場でも共通の悩みですよね。経営陣は社内の風通しを良くしたいと考えているものの、管理職は部下の状況を把握しきれず、部下もまた忙しそうな上司に「相談しづらいな…」と感じてしまう-こうした声も少なくありません。
HR総研の調査によると、「社員間のコミュニケーション不足が業務障害になる」と9割近くの人が回答しています。また、自社の社内コミュニケーションに「課題がある」と答えた企業は6割を超えていると発表しています。

コミュニケーションがエンゲージメントとも関連がある?
一方で、社内コミュニケーションに「課題がない」と答えた企業では、従業員エンゲージメントが「高い」と評価される割合が約7割に上ることがわかっています。
つまり、コミュニケーションの充実が、従業員のやりがいや職場への愛着にも直結していると言えそうです。「なんとなく職場の雰囲気が重い」と感じているなら、コミュニケーション環境の見直しが改善の糸口になるかもしれません。

オフィスにコミュニケーションが生まれるアイデア
導線を活かしたレイアウトで働き方にフィット
オフィスレイアウトを工夫することで、部門を超えた自然な交流が生まれ、社内コミュニケーションの活性化が期待できます。フリーアドレスやオープンなミーティングスペースの導入は、従業員同士の対話のきっかけをつくり、新たなアイデアや組織力の向上にもつながっていきます。
その際、合わせて意識しておきたいのが「導線」の設計です。いくらコミュニケーションがしやすい空間をつくっても、動きにくいオフィスでは本末転倒。従業員が自然と動き、自然と交流できる空間をトータルで設計することが、理想のオフィス実現への近道です。
オフィスのレイアウトが日常のコミュニケーションや働き方にどのような影響を与えるのかを整理しながら、自社に適したレイアウトを検討するためのヒントをご紹介します。
◼︎対面型レイアウト
対向型レイアウトは、同じ部署やグループのメンバー同士でデスクを向かい合わせに配置するスタイルです。デスクが島のようになることから、島型レイアウトとも呼ばれています。
最もスタンダードなオフィスレイアウトの一つとして、多くの企業で採用されているこの方式の最大の特徴は、島の中でのコミュニケーションが図りやすいことです。向かい合わせの配置により、従業員同士の視線や声が自然に届き、部署内の情報共有やチームワークが促進されます。

◼︎クロス型レイアウト
クロス型レイアウトとは、デスクの場所や向きを縦横に交差させて配置するレイアウトです。通路がジグザグになることで、動線が固定化されるのを防ぎ、従業員同士のコミュニケーション促進を狙えます。従来のグリッド状の配置とは異なり、空間に変化をつけることで偶発的な出会いや交流が生まれやすくなります。

◼︎対向式4人島レイアウト
清和ビジネスが数多くのオフィス移転プロジェクトを支援する中で、特に再評価されているのが「対向式4人島型レイアウト」です。
対向式と島型の利点を兼ね備えたこのレイアウトは、左右に通路が確保されるため、自然に声をかけやすい環境をつくれるのが特徴です。「距離が近すぎて気を遣う」「声をかけにくい」といった課題を抱える企業にとって、チーム内外のコミュニケーションをスムーズにする有効な選択肢です。

家具・什器の工夫
レイアウトだけでなく、家具や設備の選び方もコミュニケーションに大きく影響します。
◼︎昇降デスク
立って働いていると、歩いている人と目線が合いやすくなり、自然と声をかけやすくなります。また、立った姿勢のほうがリラックスして会話しやすいため、コミュニケーションのきっかけも生まれやすくなります。
常に座りっぱなしで働くのではなく、「アイデア出しで行き詰まったときは立ってみる」など、業務内容や気分に合わせて姿勢を変えられる環境を整えることが、柔軟で活発な働き方につながります。
▽スタンディングワークについては下記資料で詳しくご紹介しています。
スタンディングワークのすすめ | 清和ビジネス

◼︎居場所管理サービス
フリーアドレスやABWの普及により「あの人どこにいるんだろう?」と人を探す場面も増えています。居場所管理サービスを活用すれば、メンバーの所在や会議室の空き状況をリアルタイムで把握でき、無駄な時間を減らしながらスムーズなコミュニケーションが実現します。
▽フリーアドレス導入を検討の方は下記記事もご覧ください。
企業はフリーアドレスを今からでも導入するべきなのか? | 清和ビジネス
◼︎カフェスペースの導入
部署の垣根を越えた社員が自然と集まるカフェスペースは、普段関わりの少ない人との交流を生み出す場として機能します。業務から少し離れたリラックスした空間だからこそ、気軽な会話が生まれやすく、立ち話や雑談をきっかけにコミュニケーションが広がります。
気軽な対話の積み重ねが、思わぬアイデアや新たな気づきにつながり、オープンで創造性の高い組織文化の形成にも貢献します。

▽カフェスペースの導入については、以下の記事もご参考にしてください。
カフェスペースは「出社するのが楽しみになる」オフィスの第一歩 | 清和ビジネス
コミュニケーションスペースを導入している企業事例
グローバルセキュリティーエキスパート株式会社
情報・サイバーセキュリティの専門企業であるグローバルセキュリティエキスパート株式会社様は、社内コミュニケーションの再構築を目的にオフィスを拡大・移転しました。
オフィスの中心に配置された“横丁”は、部署の垣根を超えた偶発的な交流を促進し、自然なつながりを生み出す設計となっています。
東京湾を望むラウンジや多目的なリフレッシュスペースでは、社内研修や外部向け講演会も開催可能となり、対内外双方のコミュニケーション活性化を実現。
快適さと機能性を兼ね備えた空間は、従業員満足度の向上とともに、企業文化のさらなる深化を支えています。

>>グローバルセキュリティエキスパート株式会社様の事例を詳しく見る
岡谷鋼機株式会社 東京本社
多岐にわたる商材をグローバルに展開する岡谷鋼機株式会社様では、固定席中心の従来のオフィス環境から脱却し、グループアドレスやABWの考え方を取り入れた、柔軟性と連携性を兼ね備えたオフィスを実現されました。
「積み重ねる」という企業の歴史と理念をコンセプトに、カフェエリアやボックスシート、集中・テレブース、多目的スペースを効果的に配置。部署や職種の枠を超えた自然な交流が生まれる環境を整えています。
多様なワークスタイルに対応しながら、コミュニケーションを重視した、これからの時代に求められるオフィスの姿を体現した事例です。

日本通信ネットワーク株式会社
NTTグループの関連会社として、法人向けICTソリューションを提供する日本通信ネットワーク株式会社様。テレワーク導入を機に2拠点に分散していた本社機能を統合し、フリーアドレス・ABW環境を取り入れたオフィスを実現されました。
エントランスから会議室エリアはネットワークを「光」で表現した先進的なデザインに、グリーンを配置することで訪問者に印象深い空間を演出。執務エリアはファミレスシートや個別ブース、昇降デスクなど多様なワークエリアを配置し、フロア全体に開放感と見晴らしの良さを確保した、働きやすさとコミュニケーションを両立したオフィスです。

社内検討を進められるご担当者様へ
比較表や進め方、検討ポイントを資料で事前にご確認いただくことで、社内の合意形成がスムーズになります。
まとめ
コミュニケーションスペースの導入は、社内の交流を自然と生み出し、業務効率の向上や従業員エンゲージメントの向上にも直結する重要な取り組みです。
「より活発なコミュニケーションを生み出したい」「従業員同士のつながりを深めたい」と考えている場合、まずはオフィス環境に目を向けてみてはいかがでしょうか。
取り組みやすいところから改善をしていくだけでも、会社の雰囲気に変化が生まれるかもしれません。
清和ビジネスでは、これまでさまざまなお客様の課題に向き合ってきました。これまでの事例を踏まえたご提案ができますので、是非ご相談ください。
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